算数・数学の専科の学習塾で、授業は講師1名に対して生徒さん1~3名で個別に指導させていただきます。

当塾は算数・数学が得意な方には学年にこだわらない学びの場を提供します。

また、算数・数学が苦手な方にとっては腰を据えてじっくり学び、疑問点や不明点を解決していく場となります。

自習の時間も含めてこまめに通っていただき、根本からわかっていただけるような指導をしていきます。

算数・数学を本気で何とかしたいと考える人はぜひ一度体験授業を受けていただければと思います。

算数・数学の専科であること

「算数」というとどんなものをイメージしますか?

「算数」では計算ができることが重要である、と考える方は多いと思います。

実際、算数では日常的な計算技能を身に着けることが重視されていますから、その認識は間違っていません。

次に「数学」ですが、「算数」の先にある「数学」の世界では、先へ進むにつれて日常的な話から離れていき、どんどん抽象的な内容になっていきます。

ここで求められるのは論理的に考えることであり、「数学」を通じて身に着けていただきたいのは論理的思考力です。

このように、「算数」と「数学」は表向きは目指しているもの(目標)が違うわけですが、だからといって両者に明確な違いがあるわけではありません。

「算数」の延長に「数学」があります。

つまり、「数学」で求められる論理的思考力は、「算数」を学習する時点から積み上げていくべきものなのです。

ですが、子供たちはそうとは知らなかったり、あまり意識していなかったりしますので、問題文を読んでじっくり考えたりイメージしたりするのではなく、「こういうときにはこうやって計算をする、と覚えておけばいいんでしょう?」といったパターンを覚える勉強方法へと流れていきがちです。

確かに「日常的な計算技能を身に着ける」という目標に対してはこのアプローチで達成することができます。

ところが、パターン暗記が算数だと思い込んでしまった子たちは、中学、高校と進み、数学が深いものになっていくにつれて「頑張っても理解できない」とか「公式の使い方の見極めができない」といった悩みが現れ始め、ついには「何がわからないのかもわからない」という状況になってしまいます。

それでも何とかしたいと思って塾へ通ったり動画で勉強したりしますが、根本の姿勢が変わらなければ付け焼刃でしかありません。

必要なのはじっくりと数学と向き合う姿勢と時間です。

川越算数数学塾とは、塾長のこれまでの指導経験から「もっと算数・数学とじっくり向き合う姿勢と環境が必要だ」と考えて開いた塾、ということになります。

 

個別対応を行う理由

「算数」から「数学」へ進む中で、先述のように目標が変わっていきますが、子供たちはそのことをあまり意識していません。

そのため、小・中・高それぞれの段階で身に着けて欲しい考え方は、子供たちがイメージするものとは乖離している可能性があります。

また、例えば高校2年生まで数学を学習する方(一般的な文系の方)の場合でも算数から数えて11年間の積み重ねを行うことになります。

勘違いしている内容、あやふやな内容は人それぞれ異なっており、学年が進むほど躓きの原因が多岐に渡っていきます。

高校生であっても、例えば「 = 」(イコール)の意味を正しく理解できていないために理解が進まない、なんてことがあります。

(よくある間違いは「イコールは計算の結果を表した記号である」という理解です。実際の意味は「=の前後の式や値が等しい」という意味ですね。)

他にも引き算、割り算を図形的に理解できていなかったり、比や割合の考え方、関数の概念があやふやだったり、といった状況にある人はとても多く、一般的に考えられているよりも遥かに根深い問題だったりします。

ある問題が解けない、理解できない、という場合、どこに原因があるのかは人それぞれ異なっています。

同じ説明では通じない場合が多々ありますし、同じ説明では効率が悪い場合もあります。

個別に対応することで、その子が抱えている問題点を素早く提示し、じっくり時間をかけて考えてもらうことができますし、理解できるまで先に進まずにその場に留まることもできます。

また、自分が理解できていないことに向き合う事は、ときに辛く感じることがあるかもしれませんが、そうした場合のメンタル面のサポートも行いやすいのが個別指導です。

 

具体的にどんなところを見ているのか

ここで、個別指導をする際に見させてもらっている点についていくつかご紹介します。

 

記号や言葉、操作の意味を正しく理解できているか

例えば操作の意味については「本の10ページから20ページまでを読んだとき、読んだページ数は何ページか?」という問いに対して説明ができるかどうか。

きちんと説明ができるなら引き算を視覚的(図形的)にも理解できています。

もし、「読んだページ数を考えるときは+1をつけなければならないから、\(20-10+1\)で11ページです!」と答えたら、それは解法を暗記しているだけで理解をしているとは言えませんのでこちらから説明をします。

また、言葉の意味については、例えば中学校1年生で学習する「関数」という言葉の意味を正しく理解できているかどうか。

これがあやふやだと中学2年生から本格的になる関数の分野で暗記に走っていく可能性が高まり危険です。

最後に、記号については上で=(イコール)を例に挙げましたが、数学が苦手という人はこの例のように言葉の意味を思い込みで理解している場合が多いので注意深く観察していき、怪しい場合には確認を入れます。

 

計算の仕方は適切か、工夫ができているか

1+8+9を計算するとき、頭から順に足すよりも1+9を先に考えてからそこへ8を加える方が考えやすいですよね。

このような計算の工夫は本当にたくさんありますが、本人が普段から意識していないとなかなかできるようにならないものですから、意識できていない場合には問いかけて考えてもらいます。

また、ミスが起こりやすい計算手順というのもあり、陥っている場合には指摘します。例えば

\begin{array}{rr}
& 12\\
\times & 45\\
\hline
\end{array}

の計算の場合、\(5 \times 2 \) を計算してから \(5 \times 1 \) を計算する方が計算間違いが減ると思います。

つまり、常にかけられる数を5にして、\(5 \times 〇\)という計算をしていくわけです。

(常に5の段で考える、ということです。)

一方、計算的には間違いではないですが、計算間違いをしてしまう手順として \(2 \times 5 \) をしてから \(1 \times 5\) をする、というものがあります。

これは視線の始まりが一定しないので見間違いが起こるのだと思われます。

厄介なのは、どちらの手順もノートに書かれたひっ算の結果だけを見ると同じことが書かれています。

対面で計算の様子を観察していなければ気が付かない習慣的なもので、自ら修正できることは稀だと思います。

 

図をかいて考えられているか

文章問題を解く際、何も手を動かさずにしばらくじっと眺めるだけで「わからない」という人に対しては「図をかいてイメージしよう」と指導するのは一般的ですが、図をかく習慣がない人はそもそもどうやって図をかいていいのかがわかりません。

図をかいてイメージしたり、視覚的に表すことで新しい発見を得たりというのは、それ自体が一つの技術です。

図の特徴を伝え、自分でかかせたり、かいて見せたりして技術を高めてもらいます。

 

成長を実感させる

学校の勉強は次々と先へ進んでいきます。

そして定期テストは毎回新しい内容に変わります。

ゆっくり振り返り自分の成長を感じとる、ということが難しい仕組みになっています。

自分の成長を感じられないとモチベーションが上がらず、しんどい思いをします。

そこで「この考え方は以前はできていなかったけど、今はできるようになったね。」といった具合に、他者からの声かけで客観的に自分を見つめ直させ、自分の成長に気付かせてあげる必要があります。

 

 

授業で見させてもらっている点は他にもたくさんありますが、長くなるので紹介はこのあたりまでとさせて下さい。

 

最後は自分で勉強できる人になって欲しい

勉強はずっと続きます。そのため、最後は自分で勉強できる人になって欲しいと思います。

具体的には

①自分で学習計画を立てることができるようになる。

②教科書を読めるようになる。

③うまくいかない場合の解決方法の引き出しを増やす。

といったことでしょうか。

最近はわかりやすく丁寧に説明してくれる本や動画が多いので、教科書については読まずとも済んでしまう現状があります。

しかしそんなお膳立てされた環境は世の中そうそうありませんので、とっかかりに利用するのは良いですが、そこに頼り切りというのは危険な気がします。

読んで理解できないときにどうやって乗り越えて理解に至るか、これも大切なことだと思います。

 

上記①~③は一言でいえば「上手に自習できる人」ということです。

川越算数数学塾では自習を重視しており、そのスキルアップのためのアドバイスを行いますし、自習スペースにも力を入れています。

ぜひご活用いただきたいです。

 

受験の最後まで末永いお付き合い、という形は頼られている点では嬉しいことですが、一番嬉しいのは自分で勉強できるようになって早々に塾を巣立ってくれることだと思います。

 

 

長くなりましたが以上が当塾の土台にある考え方です。

興味を持っていただけた方は問い合わせフォームよりぜひ無料体験にご参加下さい。

算数・数学にチャレンジしたい方、お待ちしております。

もちろん、得意を伸ばしたいという方も大歓迎です。