この時期の受験生は面白い
少し前に全くできていなかったことが、いつの間にか当たり前のようにできるようになっている。
学力は指数関数的にのびるといわれるが、そののびを目の当たりにする時期だ。
思考は深くなり、より複雑な問題も解けるようになってきている。
そして僕の役割の一つはその子の成長を言葉にして伝え、客観的に認識させること。
確実に前に進んでいることを実感してもらい、次の歩みの背中を押し、自信を持って更に進んでいけるようにすること。
成長していく姿を見るのは面白い。
最近は推薦入試が盛んになっていて、ペーパーテストに向けての長期間に渡る最後の追い込みをしない子が増えている。
評価の仕方が様々あるのは良いことだと思う反面、上述のような加速度的にのびる経験をしたことがない子が増えるというのは少し寂しい気がする。
もちろん、そのような経験は勉強以外でもできるわけだが、普通に学校生活を過ごす中でわかりやすい結果と結びつくものは他には少なく、実感が難しい。
そう考えるとペーパーテストはちょうどいい具合の成長実感ツールであるように思える。