どのように声をかけるか
ネット記事を読んでいて考えさせられたこと。
自分の言っていることを相手が理解してくれているかを確認したいとき、英語で「Do you understand?」と聞くのは失礼にあたるそう。
「あなた」が理解できているか?を聞いており、「こちら」の説明には非はなく、「あなたの理解力の問題」だといった感じに伝わるのだとか。
つまり、相手を見下した、上から目線の言い方になってしまうのだそう。
僕は授業で、理解度を確認するための声掛けには注意しているつもりであり、「わかった?」とはできるだけ聞かないようにしている。
かわりに「ここまでの内容は伝わっている?」とか「問題はなさそう?」といった表現を使っている。
これまでの指導経験から「わかった?」と聞くとわからないことを隠そうとしたり、わかったふりをしたり、黙り込んでしまったりして、良い結果にならない場合が多いと感じていた。
わからない自分を認めたくない、「わからない」と答えると説明してくれている相手に失礼な気がする、自分の能力を試されているようで不快な気持ちになる、など「わかった?」と聞かれる子供たちの気持ちは様々だろうが、いずれも子供たちを追い込んだり、無用なプレッシャーをかけることになっているだろう。
だが、冒頭の「Do you understand?」の話と同様、「わかった?」には指導者の指導力不足を棚に上げた上から目線の姿勢も表れており、やはり使うべきではない表現だと思った。