人にはいろんな顔があるということを再認識
今はほとんどの学校で中間テストの時期。
ちょうど終わったばかりの学校もあれば来週から始まるという学校もある。
水曜日に授業を受けてくれているある塾生は、前日火曜日に中間テストが終わったばかり。
にもかかわらず、いつも2ページずつ進めている問題集を、テスト直後のこの日に4ページも進めていた。
普通、テストが終わったばかりというのは少し気が抜けてゆっくりになるものだ。
しかしそんな様子はなく、集中して問題を解き続けていた。
早くも期末に向けて動き出しているようだ。正直驚いた。
「家では全く勉強しないんです。」
保護者の方からは入塾時にそうお聞きしていたし、今も家では全く勉強していないとのこと。
(もしかしたら「全く」というのは誇張しているだけなのかもしれないが)
けれども塾では毎回頑張っているし、通える日はほぼ毎日通って自習などもしている。
とにかく、僕の目からはよく頑張っている子なのだが、保護者の方からはぐーたらしている子に見えるようだ。
この違いがなぜ生まれるのか、その理由は正直全くわからない。
年齢的に、頑張っている姿を親の前で素直に見せるのが気恥ずかしい、という微妙な心理が働いているのかもしれない。
塾に来る、という行動がちょうどいい具合のスモールステップとして働き、勉強モードに入りやすくなっているのかもしれない。
単に「家に仕事を持ち込まない主義」なのかもしれない。
風水的な何かで塾がちょうどいい場所にあるのかもしれない。(冗談)
理由を本人に直球で確認してもいいのだが、何となくそれはあまりいいことではなさそうな気がしているのでそっと見守っている。
ただ、人にはいろんな顔があり、いる環境や関わる人により違う人間になることがあるのは誰しもよく知るところだ。
保護者の方から見ると(保護者であるがゆえに特に強く)不安に思うことはあるのかもしれないが、子どもが持っている顔は保護者の方から見えている顔だけではない。
ほとんどの子は案外大丈夫なもので、マイナスがあったとしてもそれを打ち消すプラスを他のところで持っていて、思っているよりも遥かにバランスが取れているものだと思う。