今年の共通テストについて
より「計算力よりも思考力」な問題になっていると感じた。
各単元の本質的な部分を理解できていないと解けなかったり時間がかかったりする問題が多く、正直難しい内容だと思う。
また、正面から馬鹿正直にぶつかると無駄な計算をする羽目になる問題もあるし、よく読んでいないとひっかかる問題もある。
とても厄介。
ここで、共通テストについて詳しくない方に向けて説明します。
共通テストはかつてのセンター試験のように、基礎学力をみる内容ではなく、思考力や情報処理能力をみるものになっており、かなり独特な内容。
平均点だけ見るとセンター試験と変化ないように感じてしまうが、受験者層のレベルが大きく上がっているために平均点が変わっていないという仕組み。
これは推薦入試等で一般選抜(一般入試)を避ける人が増え、そうした人たちが共通テストを受けなくなっているのが大きい。
また、先述の通り独特な内容なので、それなりの時間をかけてかなりじっくり準備する必要があり、センター試験のように気軽に「とりあえず受けとけ」で受けるような雰囲気ではない試験となっている。
うーん、すごい勢いで二極化が進んでいるように感じる。
勉強に限らず、スポーツや芸術のプロなんかも、早い段階から鍛えてきたって人が多くなってる気がするし。
ガンガンに計算をさせたり、覚えさせたりするのではなく、じっくり腰を据えて考える時間をとること、そういう習慣をもつことが特に重視される時代になってきているのだろう。
これはもう子供たちの努力うんぬんだけの話ではなく、保護者および周囲の大人のアンテナの張り方や意識のあり方も大きく影響している。
的確なアドバイスや方向性を示して一緒に進んでいく、二人三脚やチーム戦のイメージ。
こと受験に関しては、そうした環境が準備されている子とされていない子とでの差がより大きくなっていくのだろう。